電動シャッターは後付けできる?
窓にシャッターがあれば防犯や暴風雨対策、プライバシー確保の役に立ちます。ましてやそれが電動で開閉できればもっと便利ですね。
今の家にシャッターは有るけど、様々な理由から電動にすればよかったと後悔している方もいらっしゃいます。シャッターは後から電動に変更することはできるのでしょうか?
目次
自宅の窓に電動シャッター
昭和の時代まで一軒家には雨戸があるのがあたりまえでしたが、アルミサッシが普及するに従い雨戸は少なくなり、代わりにシャッターが設けられることが多くなりました。
シャッターは防犯と、台風などの暴風雨から窓を守り、夏の日差しや冬の冷気をシャットアウトして断熱性を高め、プライバシーの確保に役立ちます。
その一方、開け閉めに大きな音がするので、深夜や早朝の開閉にご近所に対して気を遣う、取っ手部分が汚れやすく開閉操作で手が汚れる、毎日開け閉めするのが面倒、夏の夜では開閉時に虫が部屋に入ってきてしまう、などのデメリットが有るのも事実です。
開閉がスイッチ一つで操作できる電動シャッターは、手動シャッターのデメリットを一気に解消してくれます。
スマートフォンなどと連動して家の外からリモートで開閉操作ができるモデルもあり、帰宅前に開けられ、締め忘れた時に外出先から閉められます。
後付けはできるの?
電動シャッターは、手動シャッターのデメリットを解消することは理解できましたが、はたして既に付いている手動シャッターを電動にすることはできるのでしょうか。
もちろん、今付いているシャッターを撤去して新しい電動シャッターを取り付けるのであれば、住宅メーカーや工務店、電気店に依頼すれば済みますが、高額な費用が見込まれます。
それならば、今のシャッターを電動化できれば、費用も安く抑えられそうです。
比較的新しい手動シャッターには後付けできるユニットが用意されているモデルがあります。
今使っているシャッターのメーカーに問い合わせるか、インターネットなどで検索してみましょう。
また、既設のシャッターを電動化するDIYユニットが利用できる場合がありますから、ご自宅のシャッターに適用できるか確認しましょう。
自分で工事ができるのか
後付けできるユニットが見つかったら、工事の費用を見積もりしましょう。
基本的には専用の電源が必要となりますので、電気工事の資格がある人に工事してもらう必要があります。
DIYユニットでは窓の近くにあるコンセントを利用できるものがあります。
もしあなたが、シャッターの構造に関する知識があり、モーターの取り付けをする場所に電動ドリルなどで穴を開ける、モーターを取りつける、室内のコンセントまで電源ケーブルを引きまわしする、という作業ができる方ならば、ご自身で工事することもできます。
電動シャッターの後付けで気を付けたいこと
後付けできるユニットが見つかったら工事の方法を検討しますが、安全、安心を保証したいならば工務店や電気工事店などプロに依頼することをお勧めします。
もしご自身でDIYユニットの取り付けするならば、以下の事に気を付けましょう。
取り付けが可能なユニットを選択する。
DIYユニットにはいくつかのサイズがあり、ご自宅のシャッターに適合するものを選択します。
また、電源に接続しますが、電源工事を必要とするユニットは、電気工事士による工事でなければなりません。
外壁へきちんと固定する
シャッターを駆動するモーターは重量があり、動作する時に大きな負荷が掛かりますので、建物の外壁にしっかり固定しないと危険です。
モーターの固定には外壁に電動ドリルで穴を開け、アンカーボルトなどの固定金具を用いてしっかり止めます。
障害物センサーを設ける
シャッターの開閉動作をしているとき、シャッターの動作範囲に障害物がないことを確認します。
そうしないと、窓枠やシャッターの動作範囲にある物体や、場合によっては人や動物に当たり、障害物を壊すかシャッター自体が壊れる、またはモーターが過熱して故障することが考えられます。
もしリモートで動作させるならば、障害物センサーが必須となります。
火災報知器や漏電遮断器を取り付ける
電動シャッターの動作に異常があるとき、モーターが過熱して火災を引き起こす可能性があります。
また、シャッターの駆動部に雨水などが入り込み漏電を起こし、最悪の場合にはこちらも火災を引き起こすかもしれません。
安全のためのセンサーは必ず設置しましょう。
まとめ
電動で開閉動作ができる電動シャッターは使い勝手が良いですが、高額なため、新築時に取り付けることを躊躇してしまいますが、シャッターによって後から電動化することも可能です。その場合工務店、電気工事士さんなどプロに依頼するのがいちばん安心で安全な方法です。