店舗改装のメリットとは? 費用相場と補助金や助成金についても解説
店舗の外装や内装を一新する改装工事にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
本記事では店舗改装のメリットや、気になる費用相場、活用したい補助金や助成金について、詳しく解説します。
お店のイメージを向上させたい、集客力を高めたいなどの理由で、店舗の改装を検討している経営者の方は、ぜひ参考にしてください。
目次
店舗改装で得られる4つのメリット
店舗改装にはコストがかかりますが、老朽化した外装や内装を一新することによって得られるメリットはいろいろあります。
ここでは、店舗改装の効果について解説します。
お店のイメージを向上できる
どんなに良いサービスや商品を提供している店舗でも、外装や内装が老朽化していると、「古くさい」「清潔感に欠ける」「おしゃれじゃない」など、顧客からはマイナスのイメージを持たれやすくなります。
店舗を改装して清潔感溢れるおしゃれな空間を提供できると、顧客が持つ店舗に対するイメージも向上できます。
集客力が上がる
リニューアルした店舗は通りすがりの人の興味を引き付けやすく、「どんな店なのかな」と来店する人が増えます。
前に行ったことがあるけど足が遠のいていた人からも、改装をきっかけに再来店してもらえる可能性が高まるでしょう。
また、外装や内装を改装しテイストを変えることによって、これまでターゲットにしていなかった新しいターゲット層にもアピールすることができます。
売上の向上に繋がる
老朽化した店舗よりも新しく綺麗な店舗の方が、同じサービスや商品を提供していても価格を上げることが可能です。
店舗改装によって集客力が高まり、サービスや商品の価格も上げられるとなると、売り上げも向上が期待できます。
従業員の働く環境を改善できる
新しく綺麗な店舗は顧客へのメリットだけでなく、従業員にとってもメリットがあります。
「ここで働きたい」と思える環境を提供することによって、働くモチベーションを向上できます。
また、改装で設備や動線が改善されることによって、従業員にとってより快適で働きやすい環境を提供できます。
店舗の改装工事に必要な費用
店舗改装を考えている経営者にとって、最も気になる事項は改装費用に関することでしょう。
店舗改装時には一時的に売り上げが減少することもあり、予め改装にかかる費用をある程度把握しておかないと、資金調達も含めて改装計画を立てるのは難しくなります。
ここでは、店舗改装の費用相場や業務別の坪単価などについて詳しく解説します。
業者別の内装工事の費用相場
内装の改装費用の相場は、1坪あたり10万~50万円で、20坪の店舗なら改装費用は200万~1,000万円となります。
費用相場は業種によって異なります。
業種 |
坪単価 |
飲食店 |
20万~60万円 |
カフェ |
15万~40万円 |
美容室・エステサロン |
20万~50万円 |
アパレル・雑貨店 |
10万~30万円 |
一般的に飲食店、カフェ、美容室などの水回りの設備が大切な業種では、内装工事の費用は高めになります。
アパレルや雑貨店などは水回りの設備は少ないながら、扱う商品の価格帯やターゲット層によってはグレードの高い素材や凝ったデザインを使うことも多く、改装費用は高額になります。
外装工事の費用相場
店舗の外観は店の第一印象を左右する大切な要素で、店舗の外装を変えることで集客力を高める効果が期待できます。
店舗の外装工事の費用は、工事内容によって異なります。
工事内容 |
費用相場 |
外壁塗装 |
塗装 3,000~5,000円/㎡ サイディング 4,000~1万円/㎡ タイル 8,000~3万円/㎡ |
看板のリニューアル |
10万~20万円 |
植栽 |
15万~100万円 |
補助金や助成金を活用するには?
店舗改装には多くの費用がかかりますが、国や地方自治体からの補助金や助成金が活用できるケースも多くあります。
ここからは、店舗改装に活用できる補助金や助成金について解説します。
店舗改装で活用可能な補助金・助成金の種類
店舗改装で活用できる補助金や助成金の中で、代表的なものをご紹介します。
補助金・助成金 |
対象 |
小規模事業者持続化補助金 |
従業員数5人以下の商業・サービス業、従業員数20人以下の宿泊業・娯楽業や製造業など、小規模事業者が対象 |
事業再構築補助金 |
ポストコロナ、ウィズコロナ時代の変化に対応するため成長分野で大胆な事業再構築に取り組む事業者や、グリーン分野で事業再構築に取り組む事業者が対象 |
受動喫煙防止対策助成金 |
受動喫煙防止のための施設整備に対する助成金 |
業務改善助成金 |
生産性向上のための設備投資にかかった費用の一部助成 |
補助金・助成金の注意点
補助金や助成金を活用すると、店舗改装にかかる費用の負担が軽減できます。
しかし、各補助金や助成金では店舗の業種、サイズ、用途、申請時期などが細かく決められていることが多く、各助成金や補助金の申請の条件をクリアする必要があります。
また、申請から受給までに時間がかかるため、店舗の改装の原資として扱うこともできません。
補助金や助成金は変更・廃止されやすいため、補助金や助成金に期待していても受給できない可能性もあることを念頭に入れて、資金計画を立てましょう。
まとめ
店舗改装は、店舗のイメージ、集客力、売上を向上できる絶好のチャンスです。
内装工事でも外装工事でも費用はかかりますが、補助金や助成金を活用できる可能性もあります。
店舗改装によって得られるメリットや費用を考慮し、補助金や助成金も上手に活用しながら、より良い店作りのために店舗改装に取り組んでみてください。